キャッシュフロー(CF)表は、時間の経過(西暦・経過年数)、家族の年齢の経過、そして、収入と支出および収支と資産が一つにまとめられたものです。
この中で、収入と支出は実際に予想する必要があります。収支は、収入から支出を差し引けば計算できます。資産は、現在の金額さえわかれば、毎年の収支を加減していくことにより計算できます。
CF表ができあがっていれば、将来の金銭的な予測が可能になります。だから、ファイナンシャル・プランナーはCF表を作成しようとしたがります。
しかし、実際にCF表を作ってみると、簡単にできあがるものではないことがわかります。それは、収入や支出を発生させるモノがよくわからないかったり、あるいは、金額の見積もりが難しかったりするからです。
この見積もりが難しいモノがライフイベントといわれるものです。ライフイベントとは、将来発生するであろう出来事です。10年後の収入は、10年後に確定しないことも事実です。だから、CF表を完成するためには、ライフイベントをどのように予想して、どの程度のお金を見積もるのかという作業がとても大切になってくるのです。
キャッシュフロー(CF)表で計算している毎年の収支は、「収支=収入-支出+利息など」として計算します。
収入の金額は、税金や厚生年金保険の保険料などの社会保険料を差し引いた後の「手取り収入」を基準にして考えます。手取り収入のことは、可処分所得ともいいます。自分で使うことのできる収入という意味です。
支出は、実際に支払う金額をベースに考えます。ローンの返済の場合注意が必要です。ローンの返済では、利息部分と元本の返済部分の2つを返済していますが、合算した金額(実際の返済額)をCF表の支出に記入します。
インフレについても注意が必要です。インフレとはモノの値段が上がることです。毎年少しずつでも、積み重なると大きな金額になります。週十年先の予想をするときには、インフレの影響が大きくなるのです。
資産運用の成果もCF表に反映させるようにします。預貯金や国債の場合であれば利息収入、株式や投資信託などでは配当・分配金と元本の増減部分になります。
こうして計算された、毎年の収支は、資産となって積み上がっていく仕組みです。もちろん、収支がマイナスのときは、資産が取り崩されることになります。
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